ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2024.3.14 10:29

どこもかしこも裏付けのない「証言」で…。

客観的な裏付けもない「証言」を、そのまま記事にして
事実であるかのように固定化しているのって
「週刊文春」だけじゃないよね。

稲田朋美の証言
「安倍さんは亡くなる前に裏金還流をやめると断言していた」
なる記事が「AERA」から出ていて、
安倍晋三がまるで清廉潔白な政治家であったかのように

語られていた。こんな客観的裏付けのない「証言」、
よくそのまま記事にするなあと思う。

「週刊文春」に登場する告発者の「証言」よりも
さらに信用できない感じが馬鹿馬鹿しくってしょうがない。


元NHK岩田明子の証言
「安倍さんはキックバックをやめろと言った」も、
大手新聞・テレビですっかり事実として固定化して
報じられているけど、それって本当なのか、あるいは、
安倍自身に捜査の手が伸びてピリついたために出た「鶴の一声」
だったりしないのかなどの内実は覆い隠されているままだ。


真実かどうかよりも、「真実だと信じるに値する正当な理由」が
あるかどうかだという法的解釈を聞いたけど、
どこに正当な理由があっての記事なんだろう。
「懇意にしていた人が思い入れを込めて話しているから」?

「ダンサーの体を触ったかどうか」の事実はどっちでもいい感が
すごいんだけど、
マスコミが真実の追及や権力の監視を放棄して、
どんどん退行している現象は、
週刊誌のでたらめ・傍若無人をますます後押しすることにも
なっていると思う。

***

先月引っ越して、片付けが終わり、それに伴うひどい腰痛も
治ってきて、生活に慣れた。

やっと自分の仕事部屋ができた。
これまで一切日光の入らない4畳半ぐらいのリビングぽい
スペースに、テレビとソファと仕事机を詰めていて、
本棚を同じ部屋に置けていなかったんだけど、
大事な本や好きな本が、見える範囲に置けるようになった。
いまやっている仕事がものすごく面白くて、
朝から深夜まで、そればかりがっついて夢中になって
る感じ。

日当たりが良くて観葉植物が元気になった。
東京・中目黒のアパートに住んでいたときに買って、
延々10年以上持ち歩いている鉢が3つ。
真夏にすぐ隣家の部屋でアル中のおじさんが死んで
腐っていて、ものすんげーにおいに包まれたという、
思い出深いアパートだったナァ。

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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